クボタケミックスでは、海外で汎用的に使用されている黒色のポリエチレン管を 「スーパータフポリ 圧力用高密度ポリエチレンパイプ」として発売しております。
ポリエチレン管は日本においては、水道配水用ポリエチレン管(青色)が、高い耐震性、施工性、経済性が評価され水道管として令和元年度までに約46,000km布設されております。
また、ガス用ポリエチレン管(黄色)におきましても、全国のガス事業者から耐震性が認められ、低圧管(0.1MPa未満)では主力管種として使用されております。更に中圧管B(0.1MPa以上~0.3MPa未満)に関してもポリエチレン管の使用が認められたため、採用する事業者が増加しています。
海外ではガス管や、海水を淡水化プラントや油井への注入水を運ぶパイプライン、工場での冷却水配管等にも幅広く使用されております。
クボタケミックスのスーパータフポリ圧力用高密度ポリエチレンパイプ(黒色)は幅広い用途に使用できます。例えば、工場・プラントの各種配管、小水力発電の導水・水圧管路、農業用水配管などです。耐食性や耐震性、施工性などの優れた特性を活かした提案を行なっております。
写真提供:ジョージフィッシャー株式会社
規格:JIS K 6761,JP K 003,JP K 013,メーカー規格, ISO4427
※各製品の規格は承認図をご覧ください。
管厚(SDR) | 呼び径 | 最高許容圧力 |
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SDR7.4 | 50~400 | 2.5MPa |
SDR9 | 50~700 | 2.0MPa |
SDR11 | 20~900 | 1.6MPa |
SDR13.6 | 150~900 | 1.25MPa |
SDR17 | 75~1100 | 1.0MPa |
SDR21 | 250~1100 | 0.8MPa |
SDR26 | 350~700 | 0.6MPa |
備考 1.内圧に対する安全率は1.25を見込んでいます。
2.最高許容圧力は20℃(流体:水)の場合です。
温度が上がると最高許容圧力は低下します。
耐震性・耐食性に優れ、呼び径20~1100をラインナップし、様々な用途でご使用いただけます。
カーボンブラックを配合して耐候性を上げておりますので露出配管が可能です。色が黒色なので、黒ポリ、黒PE管と呼ばれることもあります。
工場・プラントの各種配管 | 小水力発電 | インフラ | |||
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工業用水 | 井戸水・河川水 | 海水・塩水 | 冷却水 | 導水管 | 農業用水 |
各種薬液 | エアー(圧縮空気) | 雨水・中水 | 汚水・汚泥 | 水圧管 | 圧送下水 |
屋上の配管でも紫外線対策は不要です。
クーリングタワーでの使用事例詳細はこちら
バルブとの接続はフランジを使用しました。
塩害対策は不要です。
EFサドルによるエアー抜き例
可とう管による伸縮処理例
海水に対する耐食性により採用されました。
耐候性に優れるので露出配管も可能です。
左:還り、右:往きの配管状況
往き配管の90°曲り部
材料に柔軟性があるので管による生曲げ配管ができ、ベンドの使用を削減できます。
急傾斜地での施工例
製造工場の電気消費量において空気圧縮機(エアーコンプレッサー)の比率は一般的に20%程度と言われています。
空圧システムにおける省エネ対策は種々ありますが、配管機器からのエアー漏れを減少させることは有力な対策の一つです。
ポリエチレン管は電気融着による管路の一体化、ドレン水や電位差による腐食が発生しない等の特長があります。
エアー配管の空気漏れ対策に、クボタケミックスのポリエチレン管採用をご検討ください。
「呼び径20~150」でエアー配管に対応!
特徴
①錆びない、腐食しない
②オイルフリー配管に適しています
③信頼性の高い接合部
④施工性に優れる
∗呼び径50の場合
仕様(SDR11)
項目 | 内容 |
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適応気体 | 圧縮空気(オイルフリーエアー) |
最高使用圧力 | 1.0MPa未満(温度20℃の場合) |
項目 | 内容 |
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使用温度範囲 | 0℃~50℃ |
使用環境 | 屋内配管 |
適用口径 | 呼び径20~150 |
弊社栃木工場 機械作動用エアー配管(0.6MPa、主管50、枝管20)
(写真はイメージです)
近年、豊かな水資源を活かしたクリーンなエネルギーとして注目されている小水力発電。
圧力用高密度ポリエチレンパイプは、小水力発電の導水管路・水圧管路に適した配管材として採用が広がっています。
工場・プラントでの海水取水管、放流管、冷却水配管やエアー配管等様々なユーティリティ配管に腐食の心配がないポリエチレン管を使用することで、ライフサイクルコストの低減が図れます。耐震性にも優れているため、BCP(ビジネス・コンティニュー・プラン)においても効果的です。
1.耐食性 | 腐食しないため、更新頻度が少なくすみ、ライフサイクルコストの低減が可能です。 |
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2.耐震性 | 融着接合による一体構造管路により、レベル2地震動や地盤沈下に対応します。 |
3.信頼性 | 融着接合部の強度は管体部と同等以上です。また、接合部の防食対策も不要です。 |
4.耐薬品性 | 酸・アルカリ性に強く、有機溶剤を除く多くの薬品で使用可能です。 |
5.耐侯性 | 紫外線による影響が小さく、露出配管が可能です。 |
6.耐圧性 | 使用圧力に合わせて、管厚を選択できます。SDR11の場合、最高許容圧力は1.6MPa(20℃、流体:水)です。 |
7.施工性 | 金属管に比べ軽量なため、取り扱いが容易です。直管による曲げ配管もでき、継手の数を削減できます。 |
耐食性に優れる為、ライフサイクルコストが低減します。既設管に対しフランジ接合で部分更新が可能です。
電食の心配が無く、軌道下やその周辺でも使用できます。
酸性土壌、腐食性土壌、塩害地域でも腐食の心配はありません。
圧力用高密度ポリエチレンパイプは、カーボンを配合することにより、耐侯性を向上しており露出配管ができます。
既設の露出配管(金属管)、冷却水配管、中水配管等を代替ができます。
ポリエチレン管は金属管に比べて軽量で取り扱いが容易です。直管による曲げ配管もでき、継手の数を削減することも可能です。
また、ポリエチレン管の接合方法である融着接合は、管と継手が一体化して高い接合部強度が得られます。クボタケミックスでは、バット接合とEF接合をご用意しております。
さらに、工場加工のプレファブ加工品もご提供できます。施工現場での省力化や工期短縮にご活用ください。
管端面を加熱して圧着することでパイプどうしが組織的に一体化!
バット接合とは、管端面を加熱溶融した後、端面どうしを圧着して融着する接合方法です。
溶融した接合面どうしを圧着することにより、管体部と同等以上の融合強度を発揮します。
専用コントローラからの通電で管と継手が組織的に一体化!
EF(エレクトロフュージョン)接合とは、電熱線を埋め込んだ継手に管を挿入した後、コントローラから通電して電熱線を発熱させ、管と継手の樹脂を加熱溶融して接合する方法です。管と継手が組織的に一体化し、管体部と同等以上の接合部強度を発揮します。
過酷な試験で信頼性を確認
クボタケミックスはEF接合およびバット接合後の管材に対して、各種性能試験により管路の高い信頼性を確認しております。
引張試験(EF接合)
EF接合
バット接合
接合部の信頼性を確認するため、管が降伏するまで引張試験を実施。その結果、EF接合部、バット接合部に抜けその他の異常なし。
へん平試験
内面接触まで、割れその他の異常なし。
曲げ水圧試験
管同士を迎角30°で固定した後の水圧試験
(2.5MPa×2分)で、漏れその他の異常なし。
試験写真は、SDR11です。
施工現場の省力化・工期短縮を実現!
特徴
①安定品質 | 工場加工品の為、安定した品質の製品がご提供できます。 |
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②省力化 | ご希望の寸法を工場で製作。施工現場でのEF接合・配管工数の低減に貢献します。 |
③工期短縮 | 計画的にプレファブ加工品を現場に搬入することにより、工期短縮に貢献します。 |
(写真はイメージです)
主要製品の詳細と新製品の特長等をまとめました。