耐火配管システム

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クボタケミックスの耐火配管システム

クボタケミックスは、これまで単管式排水システム(主に集合住宅用)に延焼防止機能を付加した排水集合管「カンペイ君」と受け口付き直管「カンペイ立て管」を「クボタイカシリーズ」として発売し、実績を積み上げてきました。
今回、新たに伸頂通気方式、ループ通気方式の排水システム(主に非住宅用)に耐火性硬質ポリ塩化ビニル樹脂を用い延焼を防止する「耐火ビニルパイプ」をラインナップしました。これにより、非住宅用排水管・通気管はもちろん集合管を使用しない集合住宅の配管でもお使いいただけます。
東京都機械設備工事標準仕様書(令和5年版)に、建物用耐火性硬質ポリ塩化ビニル管・管継手として掲載されました。

耐火配管システム

KC耐火ビニルパイプ・KC耐火透明継手DV

特長Features

構造

KC耐火ビニルパイプ(TF-VP)

硬質ポリ塩化ビニル樹脂(膨張黒鉛※入り)

内外層にJIS K 6741(硬質ポリ塩化ビニル管)の性能を有する硬質ポリ塩化ビニル樹脂を用い、中間層に耐火性硬質ポリ塩化ビニル樹脂(JIS K 6741材料+膨張黒鉛)を用いた三層一体構造です。
呼び径40、50、65、75、100、125、150の7サイズを品揃えしています。
寸法(外径、厚さ)は硬質ポリ塩化ビニル管(JIS K 6741)と同じです。

KC耐火透明継手DV(TF-DV)

硬質ポリ塩化ビニル樹脂(難燃剤入り)

硬質ポリ塩化ビニル樹脂(難燃剤入り)を用いた単層構造です。
透明継手のため、カラータフダインブルー接着剤と併用することで、接着剤の塗布状況や挿入状況が目視できます。
呼び径40、50、65、75、100、125、150の7サイズを品揃えしています。
寸法は排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手(JIS K 6739等)と同じです。

メリット

施工性
  • 軽いので扱いやすい。
  • 耐火二層管に比べて切断がしやすく、切りクズが少ない。
    特に集合住宅改築の際は作業環境の清潔さが求められるため、管の切断時に粉じんが少ないことがメリットとなる。
  • 耐火二層管と比較して管外径が小さいので床下をコンパクトにできる。
  • 従来の防火区画貫通措置部材(耐火テープ等)で必要であった全箇所写真管理が不要。

KC耐火ビニルパイプ・KC耐火透明継手DV 信頼性 施工性

信頼性
  • 継手が透明なため、接着剤塗布状況、挿入量を確認できる。
  • 金属管(鋳鉄管、鋼管)と異なり、腐食しない。

KC耐火ビニルパイプ・KC耐火透明継手DV 信頼性

コスト縮減
  • 【集合住宅改築の際】既設立て管(鋳鉄管、鋼管)のスラブ貫通部の径を大きくする必要がない。
  • 材料費、施工費のトータルでコスト縮減が可能。

KC耐火ビニルパイプ・KC耐火透明継手DV 信頼性 コスト縮減

※材料費の算出には建設物価(2022年2月版)を使用した。耐火ビニルパイプの工事費の算出には、メーカー歩掛りを使用した。
耐火二層管の工事費の算出には、公共建築工事標準単価積算基準(令和4年改定、国土交通省大臣官房官庁営繕部)を使用した。
コスト比較の数値は、呼び径50、75、100、150で算出した結果の平均値です。

パイプ・継手の製品ページはこちら

認定・評定範囲Certification

  • 認定:国土交通大臣認定/評定:(一財)日本消防設備安全センター性能評定
  • KC耐火ビニルパイプ、KC耐火透明継手DVをご使用の際は、必ず認定書および評定書の内容をご確認ください。
  • 認定書・評定書はこちらからダウンロードできます。

床貫通(その1)

認定・評定番号 PS060FL-0897/KK29-012号/RK29-004号、RK30-001号
適応場所 国土交通省大臣認定 ALCまたは鉄筋コンクリート床。厚み100mm以上。
消防評定 共住区画 ALCまたは鉄筋コンクリート床。厚み100mm以上。
令8区画 鉄筋コンクリート床。厚み150mm 以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定 管または管+継手
消防評定 共住区画 管または管+継手
令8区画 管+シリコンまたは管+継手
貫通部開口径 φ260mm 以下
使用可能配管材 KC耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径150以下)
貫通部埋め戻し材 モルタル

床貫通(その2)

認定・評定番号 PS060FL-1143/KK2021-009号
適応場所 国土交通省大臣認定 ALCの床厚さ100mm以上。または鉄筋コンクリートの床厚さ
75mm以上。
消防評定 共住区画 ALCの床厚さ100mm以上。または鉄筋コンクリートの床厚さ
75mm以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定 管または管+継手
消防評定 共住区画 管または管+継手
貫通部開口径 φ209mm 以下
使用可能配管材 KC耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径150以下)
貫通部埋め戻し材 モルタル
※床貫通(グラスウール保温材被覆)、床貫通(排水集合管+KC耐火ビニルパイプ〈横枝管〉)についてはカタログをご覧ください。

標準施工例 床貫通(その1)

認定・評定対象外の施工

 

標準施工例 床貫通(その2)

標準施工例 国交省大臣認定/消防評定(共住区画)

標準施工例 認定・評定対象外の施工

壁貫通

認定・評定番号 PS060WL-0896/KK29-011号/RK29-001号
適応場所 国土交通省大臣認定 ALCまたは鉄筋コンクリート床。厚み75mm以上。
消防評定 共住企画 ALCまたは鉄筋コンクリート床。厚み75mm以上。
令8区画 鉄筋コンクリート床。厚み100mm 以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定
消防評定 共住企画
令8区画
貫通部開口径 φ260mm 以下
使用可能配管材 KC 耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径150以下)
貫通部埋め戻し材 モルタル
標準施工例 壁貫通

標準施工例 国交省大臣認定/消防評定(共住区画)

標準施工例 認定・評定対象外の施工

中空壁貫通

認定・評定番号 PS060WL-0909/KK29-018号
適応場所 国土交通省大臣認定 強化石こうボード両面重張、軽量鉄骨下地の中空壁。
厚さ100mm以上。
消防評定 共住企画 強化石こうボード両面重張、軽量鉄骨下地の中空壁。
厚さ100mm以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定
消防評定 共住企画
貫通部開口径 φ189mm 以下
使用可能配管材 KC 耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径150以下)
貫通部埋め戻し材 シリコーン系シーリング材(JIS A 5758)
標準施工例 中空壁貫通

標準施工例 国交省大臣認定/消防評定(共住区画)

標準施工例 認定・評定対象外の施工

片壁貫通

認定番号 PS060WL-0958
適応場所 国土交通省大臣認定 強化石こうボード重張の片壁、厚さ42mm以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定 管+鋼製スリーブ
(長さ100mm以上、厚さ0.3mm以上)
貫通部開口径 φ189mm 以下
使用可能配管材 KC 耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径150以下)
貫通部埋め戻し材 シリコーン系シーリング材(JIS A 5758)
認定番号 PS060WL-1199-1
適応場所 国土交通省大臣認定 強化石こうボード重張の片壁、厚さ42mm以上。
貫通部配管 国土交通省大臣認定
貫通部開口径 φ138mm 以下
使用可能配管材 KC 耐火ビニルパイプ、KC 耐火透明継手DV(呼び径100以下)
貫通部埋め戻し材 シリコーン系シーリング材(JIS A 5758)
標準施工例 片壁貫通(PS060WL-0958)

標準施工例 国交省大臣認定

標準施工例 認定・評定対象外の施工

標準施工例 片壁貫通(PS060WL-1199-1)

標準施工例 国交省大臣認定

標準施工例 認定・評定対象外の施工

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注意事項notice

■ 設計上の注意事項

  • 必ず認定書および性能評定書の内容をご確認ください。
  • 防火区画貫通部以外も原則としてKC耐火ビニルパイプとKC耐火透明継手DVを組み合わせてご使用ください。
  • 防火区画貫通部から1m以降の配管を他管種に変換する場合は、所轄の消防機関、建築主事もしくはそれに準じる機関に許可を得てください。
  • 防火区画貫通部についてご不明な点は、所轄の消防機関までご確認ください。
  • 換気・ダクト類用途、圧力管用途には使用できません。
  • 適切な伸縮処理を行ってください。(詳細はカタログの「伸縮処理」をご参照ください。)
  • 床、壁、中空壁および片壁の貫通部施工は標準施工例を参考に行い、所轄の消防機関の許可を得た構造にしてください。

■ 施工上の注意事項

  • KC耐火ビニルパイプ、KC耐火透明継手DVはシンナー、木材防腐材(クレオソート)等の有機溶剤に侵されますので、接触させないでください。
  • トラックへの積み込み、積降ろし時は、管を投げ込んだり、引きずったりしないでください。管が破損する恐れがあります。
  • 接着接合時は、接合後の管路内の換気を充分に行ってください。
  • 廃棄は産業廃棄物としての処理もしくは廃プラスチックリサイクル業者で処理(サーマルリサイクル)してください。
  • KC耐火ビニルパイプに直接ねじを切らないでください。
  • KC耐火ビニルパイプをKC耐火透明継手DVに接続するときは、たたき込み挿入をしないでください。

■ 使用上の注意事項

  • 用途は汚水、雑排水などの生活排水、雨水排水、通気としてください。
    特殊な排水や給水給湯などの圧力がかかる用途には使用しないでください。
  • 排水温度は5~60℃にしてください。(原則として45℃未満に冷却した後、排出してください)
    ※弊社建築設備配管用カタログの使用上の注意事項もあわせてご確認ください。
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