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戸建て
2016/06/29

戸建て住宅に採用された「貯めてるゾー」床下タイプ

活用事例

家族の安心を支える「貯めてるゾー」

平成23年の東日本大震災以降、全国で活発な火山活動が報告され、巨大地震の不安も高まっている。元々日本は、世界有数の地震国であり、世界の面積のわずか0.28%を占める日本で、世界の地震の10%が発生している。
地震被害の影響を最小限にするため、政府をはじめ、各自治体では、住民に対して震災への備えとして、食料品や飲料水の備蓄を勧めている。特に飲料水は、1人1日3リットル、応急給水がいきわたるまでの3日分の備蓄を推奨している。
個人で行える飲料水の備蓄は、ポリタンクやペットボトルによる方法が一般的であるが、保管スペースが必要な上、衛生性を確保するため、定期的な水の入れ替えや買い替えが必要である。防災意識があっても煩わしさが先行して継続して備蓄することは難しいのが実態である。
そんな課題を解決するためクボタケミックスは、天井裏に設置できる貯水機能付防災ヘッダー「貯めてるゾー」を開発、販売している。「貯めてるゾー」は、日常の水道使用で水を入れ替えながら飲料水を備蓄し、断水になると設定した給水栓から18Lまたは36Lの飲料水を取り出せるシステムである。本誌でも東北の復興住宅やマンションでの採用事例を紹介してきた。
そして、新たに開発されたのが、床下設置用の「貯めてるゾー」。天井裏に十分なスペースがないケースやリフォームの際に設置しやすくなるのが特徴である。そんな新製品を早速採用する現場があるということで、静岡県三島市郊外にある戸建て住宅の新築現場を取材した。

スピード施工が可能な「貯めてるゾー」

本戸建て住宅は、傾斜地にあり床下にスペースがあるため、床下設置用の採用となった。本製品を2台使用し、5人家族で36Lの飲料水を備蓄して災害に備える。
「貯めてるゾー」の施工は、基礎の上で「貯めてるゾー」本体に、クイックファスナー対応継手や支持金具などの付属品を取付けることから始まった。付属品の取付けが終わると、設置場所の一つであるキッチンの位置に「貯めてるゾー」が運ばれた。本体重量が約15㎏と軽量であるため、一人で持ち運ぶのも簡単である。配管図面から設置位置を決めると、コンクリートビスで4点の支持金具を固定し、設置が完了した。
次に行われたのが、給水管(保護材付きポリブテンパイプ)の接続。「貯めてるゾー」の一番上の給水口にはトイレ手洗い用の給水管、分岐には専用加圧口(壁コンセント)へのフットポンプ加圧用の配管、真ん中の給水口には一次側(メーターボックス)からの給水管、一番下の給水口にはキッチン(非常兼用給水栓)への給水管が接続された。保護材の先端部を切って、各クイックファスナー対応継手に差し込むだけであるから、施工は非常に早い。
その後、もう一台の「貯めてるゾー」が洗面室の位置に設置され、「貯めてるゾー」の一番上の給水口には洗濯機(フットポンプ加圧口兼用)、真ん中には一次側(メーターボックス)、一番下には洗面(非常兼用給水栓)への各給水管が接続された。初めての施工ながら、2台の設置に要した時間はわずか2時間ほどのスピード施工であった。

洗面室下の「貯めるぞー」設置状態

フットポンプを接続して取水

「貯めてるゾー」床下設置用の取水のしかたは2通りあり、一つは洗濯機用給水栓(寒冷地用)にホットポンプを接続・加圧して、洗面等の非常兼用給水栓を開栓して水を取り出す方法。もう一つは、専用加圧口を壁に設置し、この専用加圧口にフットポンプを接続・加圧して、キッチン等の非常兼用給水栓を開栓して水を取り出す方法である。本戸建て住宅では、2通りの取水方法を採用する予定だ。
施工現場となった静岡県三島市は、伊豆半島の付け根である東海地方の東端の町であり、長年、東海地震に対する備えが叫ばれてきた地域である。今回「貯めてるゾー」を設置したことで、災害発生時、応急給水が行きわたるまでの飲料水の心配が解消した。

取水方法

付属品の取付け

付属品の取付け

「貯めてるゾー」

軽量で持ち運びが楽な「貯めてるゾー」

コンクリートビス

コンクリートビスでの支持金具の固定

給水管の給水口への接続

給水管の給水口への接続
クイックファスナー対応継手に差込むだけ

給水管の接合

給水管の接合
差込むだけで接合ができるJワンクイック2継手を使用

作業工程

作業工程1
作業工程2