Q. 屋外配管の塩ビ管の変色について教えてください。

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    • Q.

      屋外配管の塩ビ管の変色について教えてください。

      • 現象

        • 屋外露出配管の雨水管が短期間に変色しました。

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        防止策

        • 屋外配管の外表面に耐候性塗料を塗布する。
          塗料例:ヴァリオス 塩ビ PAINT ECO(水性1液アクリルシリコン系塩ビ用塗料)株式会社ヘルメチック
        • 屋外配管の外表面に防護カバーをつける。
        • 「耐候性向上仕様硬質ポリ塩化ビニル管(タフカラーパイプ※)」を使用する。
          ※タフカラーパイプは、管の外層(表面被覆層)に耐候性向上樹脂を使用した二層構造の「耐候性向上仕様硬質ポリ塩化ビニル管」です。一般の硬質ポリ塩化ビニル管と比べ、日光・熱・水などの自然環境による管外面の変色(ヤケ、チョーキングなど)が進行しにくいという大きな特長を有しています。

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        変色の発生原因

            • 一般に、硬質ポリ塩化ビニル管及び継手の外表面が屋外の自然環境〔太陽光(紫外線・熱)・大気(酸素・湿度・風・雨等)・汚染(オゾン・COX・SOX等)〕にさらされると劣化が起こりますが、太陽光の300~400nmの紫外線だけでは大きな変化は示さず、これに酸素が加わることによって酸化が進み劣化を起こします。また、波長の短い紫外線ほど劣化に及ぼす影響が大きいと言われています。
            • また、紫外線と酸素の他に劣化の要因としては温度が大きく影響し、温度が上昇するにつれ劣化速度も上昇します。従って冬期に比べて夏期の劣化は促進されます。
            • この劣化が進行すると、変色が発生するので、その結果、製品表面部には以下の見掛け上の現象が現れます。
            • [チョーキング]光・熱・水分等により、表面が荒れ、白色チョーク状の乾いた外観を示し、表面の光が乱反射して白っぽく見える現象。
            • [ヤケ]光・熱・酸素による変色(茶・黒と色相が変化)が発生する現象。

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        • 発生開始時期は各条件によって大きく左右されます。また、管、継手では材料の添加剤や製造方法が異なるために変色度合いが多少異なります。
        • なお、耐候劣化の変色は、暴露している成形品表面層の劣化(一般的に変色層0.1~0.2㎜程度)であって、製品強度が大きく損なわれることはありません。経変変化での一般的な傾向として、引張強度は暴露面と非暴露面とでは数値に差はありませんが、伸び率は低下傾向にあります。ただし、衝撃などを加えることがなければ、排水管としての機能は満足するものと推定致します。

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